潰瘍性大腸炎の予防や改善にはショウガ、お茶、ハチミツを!

2020年8月28日、安倍首相は持病である潰瘍性大腸炎(Ulcerative colitis)の症状が悪化したため、午後5時からご本人による辞意表明をいたしました。

潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に炎症がおき、激しい下痢のほか、血便、腹痛、発熱などを伴い、完治がむずかしいため、難病に指定されています。

通常は働き盛りでストレスフルな20~30代に多く、全国で約22万人の患者がいると言われています。

そこで、潰瘍性大腸炎の予防ないし改善に効果が見込まれる食材について、調べてみました。

その結果、潰瘍性大腸炎の予防や改善に有効な一押し食材は、ショウガでした。

イランのシャヒド・ベヘシティ(Shahid Beheshti)医科大学によるランダム比較試験(2019)で、一日4gの乾燥ショウガを12週間摂った群はプラセボ(偽薬)群に比べ、潰瘍性大腸炎の重症度スコアが有意に改善され、生活の質も有意に向上しました。

また、中国の武漢大学中南病院(2017)が、これまでに報告された16編の関連論文を総合評価(系統的レビュー&メタ分析)したところ、アルコール飲料やコーヒーは有意な関連を示さず、清涼飲料水が潰瘍性大腸炎のリスクを1.67倍に高め、お茶は潰瘍性大腸炎のリスクを0.69倍に下げました。

さらに、中国の西北大学によるラット実験(2019)で、デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)で誘発させたスタンダードな潰瘍性大腸炎モデルにおいて、砂糖、ハチミツ、ハチミツポリフェノール、潰瘍性大腸炎の治療薬のスルファサラジン(SASP)をそれぞれの群に7日間与え続けたところ、ハチミツやハチミツポリフェノールおよびSASP治療薬は腸内微生物叢を調節することで、抗酸化酵素を増やして酸化ストレス耐性を高めるとともに、炎症性サイトカイン活性を抑えて、のように、潰瘍性大腸炎の活動性を鎮め、改善させることが分かりました。

もう一つ、スペインのAB-Biotics社による、これまでに報告された18編の関連論文の総合評価(2019)で、ビフィズス菌を含むプロバイオティクス(腸内細菌叢のバランスを改善して宿主の健康を増進させる微生物)も潰瘍性大腸炎の改善に有望なようです。

このように、潰瘍性大腸炎の予防ないし改善で大切なことは、過度なストレスを避け、清涼飲料水をできるだけ控え、腸内細菌叢をよい状態に保つとともに、抗酸化および抗炎症作用のあるショウガ(ショウガオール)、お茶(煎茶に多いエピガロカテキンガレート)、ハチミツ(ポリフェノールの多いハチミツ)、ビフィズス菌の入ったヨーグルトなどを日常的に摂ることだと思います。