必読!新型コロナウイルス感染症の予防に役立つ食品とは?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界中で猛威を振っており、日本でも第2波とみられる感染者の増加が憂慮されています。

COVID-19への感染を防ぐワクチンの開発や重症化を防ぐための治療薬の開発が先進数か国で精力的に進められていますが、これらが実用化されるには、もうしばらくの月日が必要です。

そのため、COVID-19の予防に役立ち得る食材で、しかも一年を通して比較的容易に入手できる食材について、最新のエビデンスを基に解説したいと思います。

COVID-19を引き起こすウイルスは、重症急性呼吸器症候群を引き起こすウイルス(SARS-CoV)の姉妹種であるとして、「SARS-CoV-2」と名付けられていますが、このウイルスの特徴はウイルスの周囲に“エンベロープ”という脂質の膜を持ち、しかも“一本鎖(+)RNA”といって、一本鎖のRNAがmRNAと同じ塩基配列で、宿主細胞のタンパク質合成機構を利用してウイルスのタンパク質を合成するタイプであるということです。

 

2020年5月、インドのマハルシダヤナンド(Maharshi Dayanand)大学の報告で、試験管内実験(in vitro)ですが、ショウガ抽出物はエンベロープを持ち、かつ一本鎖(+)RNAタイプのチクングニア(Chikungunya)ウイルスに対して優れた抗ウイルス活性を示すことを明らかになりました。

したがって、ショウガはSARS-CoV-2に対しても抗ウイルス活性を示すことが期待されます。

また、SARS-CoV-2が宿主内でウイルスの複製をつくる際に重要な働きをする”主要プロテアーゼ(Mpro)”の活性を阻害できれば、抗ウイルス効果を発揮する可能性があります。

2020年6月、インド工科大学の報告で、SARS-CoV-2の複製を阻害する可能性が高い物質として、緑茶に含まれるエピガロカテキンガレート(EGCG)、エピカテキンガレート(ECG)、ガロカテキン-3-ガレートが選ばれ、これらの3つの物質は強力な抗SARS-CoV-2として役立つ可能性を示唆しています。

なお、緑茶(煎茶)に含まれるカテキンのうち、茶葉の品種や摘み取り時期によって異なりますが、EGCGが50~55%、ECGが10~20%含まれており、しかも80℃くらいの温度で抽出されやすいため、80℃で抽出した煎茶がおすすめですし、粉末煎茶の場合は温度に関係なく、茶葉への甘い農薬残留基準を考慮して、無農薬栽培か有機栽培のものをおすすめします。

 

マヌカ蜂蜜やソバ蜂蜜などはインフルエンザウイルスに対して、試験管内実験(in vitro)ですが、抗ウイルス活性がありますが、SARS-CoV-2に対しての抗ウイルス活性については明らかになっていません。

ところが、2020年6月、マケドニアのセリル&メトディウス(Ss. Cyril and Methodius)大学による総説およびインド工科大学の分子モデリング研究から、プロポリスに多く含まれるフラボノイドのケルセチンやクリシンがSARS-CoVに対して、ウイルスの複製を阻害したり、カフェイン酸フェネチルエステル(CAPE)が主要プロテアーゼ(Mpro)の活性を阻害し、増殖を抑制したりすることがわかりました。

 

2020年5月、トルコのテキルダー・ナミク・ケマル(Tekirdag Namik Kemal)大学の報告によれば、COVID-19に罹ると免疫機能が落ちたり、炎症が引き起こされたりします。

つまり、制御性T(Treg)細胞、細胞傷害性、ヘルパーT細胞、ナチュラルキラー(NK)細胞、単球/マクロファージが減少する一方で、腫瘍壊死因子(TNF)-α、インターロイキン(IL)-1, 2, 6、インターフェロン(IFN)-γなどの炎症性サイトカインおよびレプチン(食欲抑制ホルモン)が増加傾向を示します。

ところが、ニンニクを食べることによって、①熱や咳や筋肉痛といった症状が抑えられたり、②味覚を回復させたり、③Treg細胞の数を増やしたり、④細胞傷害性やヘルパーT細胞を増やしたり、⑤レプチンの分泌を減らしたり、⑥食欲を回復させたり、⑦Treg細胞の働きを高めたり、⑧IL-6濃度を減らしたり、⑨NK細胞を刺激したり、⑩TNF-αや慢性炎症指標であるC反応性タンパク質(CRP)を抑制したりすることが分かりました。

 

以上の最新のエビデンスから、食品医学研究所では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を予防できる可能性が高い食材として、「ショウガ」、「煎茶」、「マヌカ蜂蜜(できればプロポリス入りマヌカ蜂蜜)」「ニンニク」を多くの方々におすすめします