新型コロナウイルスを予防する可能性のある食材とは?

中国の武漢市を発生源とする新型コロナウイルス(Novel CoronaVirus)の感染が、世界的に広がっています。

このウイルスは、2002年から流行った重症急性呼吸器症候群関連コロナウイルス(SARS-CoV)などの他のコロナウイルスとは遺伝子的に異なるそうで、致死率は約3%だそうです。

2020年1月26日現在、日本での発症者は4名ですが、今後、さらに感染者が増えることが予想されます。

では、新型コロナウイルスへの感染を防ぐ可能性のある食材はあるのでしょうか?

まだ、新型コロナウイルスに対して予防効果があるかどうかはわかりませんが、最初に挙げられる抗ウイルス作用のある食材は、「長ネギ」「ニンニク」です。

長ネギには、主に白い部分にイソアリイン(ニンニクの場合はアリイン)が含まれ、細胞が壊されると酵素アリイナーゼとの反応でイソアリシン(ニンニクの場合はアリシン;これらは独特の臭みがある)は加熱するとスルフィド類に変わり、これに油が加わるとさらにアホエンも少量生成します。

ポーランドのJagiellonian大学による研究で、「イソアリシン(アリシン)」「スルフィド類」「アホエン」は何れも免疫調節力を高めて、抗菌、抗真菌、抗ウイルス作用を発揮するそうです(Environ Mol Mutagen, 2009年4月)。

加えて、長ネギの青い部分の内部や白い部分の芯の部分にあるヌルヌルした液体または白い発砲スチロールのようなものは「イヌリン型フルクタン」と呼ばれますが、メキシコ国立工科大学高等研究センターによる研究で、フルクタンは腸管内の免疫細胞に働きかけて免疫応答を最適に調節する働きをしているそうです(Sci World J, 2015)。

また、富山大学による研究で、長ネギのフルクタンは免疫応答を増強し、抗インフルエンザウイルス作用を発揮するそうです(Food Chem, 2012)。

次にあげられる食材は、「緑茶」です。

緑茶、特に煎茶に多く含まれる「カテキン」のうち、とりわけ「エピガロカテキンガレート(EGCG)」はインフルエンザウイルスの増殖を抑制し、静岡大学による研究で、茶カテキンによるうがいや定期的な摂取はウイルス感染による免疫力を高め、インフルエンザへの感染率を下げたり、通常の風邪の症状を緩和したりするそうです(Molecules, 2018)。

そして、最後に、「ショウガ」「ウコン」です。

ショウガもウコンもショウガ科の植物で、パキスタンにある獣医動物科学大学による研究で、「ショウガの水抽出物(おそらくジンゲロール)」には抗ウイルス活性があり、抗鳥インフルエンザウイルスA(H9N2)作用があるそうです(Pak J Pharm Sci, 2017)。

また、米国のアズーサ太平洋大学による研究で、ウコンのクルクミンとこの構造異性体であるモノアセチルクルクミンの組合せは、相乗的に抗インフルエンザウイルス作用を発揮するそうです(J Food Drug Anal, 2018)。

このように、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスへの感染が心配な人は、消毒液やマスクの使用のほか、「長ネギ」「ニンニク」「緑茶」「ショウガ」「ウコン」などの抗ウイルス効果のある食材をできるだけ摂ることをおすすめします。

なお、2020年1月28日(火)FMラジオ(81.3MHz)「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」で、午前6時30分から、食品医学研究所長の平柳要が電話生出演し、インフルエンザ予防などの「焼きネギ健康法」について伝授いたします。

また、2020年2月4日(火)にも、同じ時間に、電話生出演し、インフルエンザ予防などの「しょうが緑茶健康法」について伝授いたします。