“かつおぶし”は美味しいだけでなく栄養価も高い食材です

食品医学研究所長の平柳要著医学博士が考案した長生きふりかけ』(サンマーク出版)では、長生きふりかけの原材料とその分量について、一人2週間分で、しょうが14g、にんにく14g、とうがらし7g、かつおぶし70gで混ぜ合わせますので、かつおぶしが全体量の3分の2を占めることになります。

本文中では、29頁に「かつおぶしには、うまみ成分のイノシン酸はもちろん、ふだんとりづらい栄養成分のビタミンやミネラルがたっぷりふくまれています」と述べているだけで、詳しい健康効果については触れませんでした。

そこで、かつおぶしの栄養ないし健康効果について補足してみました。

まず、うまみ成分のイノシン酸は満腹感を高め、食後に空腹感を覚える時間を長くする(ポーランド・ワルシャワ医科大学/2016)ため、結果的に肥満の抑制につながったり、塩分がなくとも美味しいと感じさせるため、減塩にもつながります。

かつおぶしには、うまみ成分のイノシン酸が多く含まれているほか、体内で合成できない必須アミノ酸(トリプトファン・リシン・メチオニン・フェニルアラニン・トレオニン・バリン・ロイシン・イソロイシン・ヒスチジンの9種類)のすべてが含まれているため、かつおぶしは非常に良質な蛋白源となり、特に高齢者において不足がちな蛋白質を補ったり、2型糖尿病による骨の脆弱化を改善したりする食材(香川大学/2015)として優れています。

また、かつおぶしには、子供では体内合成できず、大人でも合成しづらいヒスチジンが多く、このヒスチジンは脳内神経伝達物質のヒスタミンを合成するため、ヒスタミン作動性神経系を活性化して作業記憶(ワーキングメモリ)障害を改善することがマウス実験(味の素㈱/2014)で分かっており、高齢者の認知機能の改善に役立つ可能性があります。

人に対しても、毎日のかつおぶし(ヒスチジン)摂取は疲労感を軽減し、記憶作業のパフォーマンスを向上させて、思考力や注意力を高めるのに役立つ(味の素㈱/2015)ため、会社などの給湯室や食卓あるいは机の引き出しなどに「長生きふりかけ」を常備しておけば、個人の健康増進のほか、業績アップにもつながります

なお、かつおぶしの血合いの部分には、魚に含まれるビタミン類やミネラル類をすべて含んでおり、特にビタミンではB群が豊富でDやEも含まれ、ミネラルでは骨に良く日本人に不足しがちなカルシウムやマグネシウムも多く含まれています。

おすすめのかつおぶしは、スーパー「成城石井」などで売っている三度カビ付けされた本枯れ節の『かつお本枯節削り(80g);480円』(上の写真)で、これと、しょうが、にんにく、とうがらしをファスナー付保存袋の中に入れて、揉んでかつおぶしを細かくしながら、しっかり混ぜ合わせてください。