生姜は糖尿病や脂質異常の予防や改善に薬並みの効果を発揮する!

生姜は糖尿病の予防や改善に薬並みの効果を発揮することが、最近、報告された二つの論文で明らかになりました。

二つの論文は共に、結果の信頼性が高い「メタ分析&システマティック・レビュー」という統計手法を用いたものです。

たとえば、「生姜は2型糖尿病の予防や改善に効果があるのか」を臨床比較試験で調べた論文で、例えば、ある論文では「効果あり」という結論、他の論文では「効果なし」という結論だった場合に、いったい効果があるのかないのか判断がつきません。

その際に、各論文の内容の信頼性の高さを評価し、信頼性の高さに応じて、その結果に「重みづけ」をして総合的に評価したものが、「メタ分析&システマティック・レビュー」で、この結果で統計的に有意に「効果あり」と判定された場合、その効果は「ほぼ確実」です。

最近、「生姜が2型糖尿病の予防や改善に効果があるのかどうか」を中国の二つの大学でそれぞれ別々に評価しています。

一つは、南京中医薬大学(2018)の報告で、これまでの10件の臨床比較試験の論文を総合評価し、糖尿病の指標値であるヘモグロビンA1c(HbA1c)については、加重後の平均値の差(WMD)で、生姜を摂り続けると、非摂取よりも、1.00%の差をつけてHbA1cを有意に下げることを明らかにしています。

南京中医薬大学の報告では、一日に粉末生姜を2g(中央値)、2.5か月間(中央値)とり続けると、平均でHbA1cが1.00%下がることを意味しています。

この報告では、平均でHbA1cが1.00%下がるだけでなく、血中の中性脂肪(TG)が24.80mg/dl下がり、悪玉(LDL)コレステロールが6.66mg/dl下がり、善玉(HDL)コレステロールは1.34mg/dl上がることも明らかにしており、生姜は糖尿病だけでなく、脂質異常の予防改善にも「鬼に金棒」です。

もう一つは、右江民族医学院(2019)の報告で、これまでの8件の臨床比較試験の論文を総合評価し、糖尿病の指標値であるヘモグロビンA1c(HbA1c)については、加重後の平均値の差(WMD)で、生姜を摂り続けると、非摂取よりも、0.69%の差をつけてHbA1cを下げることを明らかにしています。

この報告では、一日に粉末生姜を2.5g(中央値)、2.5~3か月間(中央値)とり続けると、平均でHbA1cが0.69%下がることを意味しています。

これらの結果は、過去に報告された複数の関連した臨床比較試験の論文を総合的に評価したものなので、かなり信頼性が高いため、生姜の糖尿病や脂質異常の予防ないし改善効果は「薬並み」と言っても言い過ぎではありません。

しかも、生姜にはほとんど副作用がありません。

空腹時血糖値が高め(110mg/dl以上)ないしHbA1c値が高め(5.6%以上)の人、あるいは脂質異常の人は、是非、一日あたり1~2gの粉末生姜(生では10~20g)を摂る習慣を短くとも2か月間は続けてみてください。

動物実験の結果は人間に当てはまるとは限らず、しかも一日にどのくらい摂ったらよいか定まりません。

また、一つの臨床比較試験の結果だけでは「効果あり」という結果であっても、「ほぼ確実」という太鼓判は押せません。

しかし、このメタ分析&システマティック・レビューで「効果あり」の判定が下されれば、「ほぼ確実」という太鼓判を押すことができます。