白血病の予防や進行抑制に効果的な食材とは?

競泳女子の池江璃花子選手が白血病を患っていることを2月12日に公表しました。

白血病(leukemia)は「血液のがん」と呼ばれ、かつては治療法がなく不治の病と言われていました。

しかし、近年では化学療法や骨髄移植などが劇的に発達して、特に若い人では白血病を発症した人の7割以上は治っています。

日本における白血病の罹患率(2014年)は、年間人口10万人あたり男性11.7人、女性7.6人となっています。

白血病には、上の図のように、急性と慢性のリンパ球性白血病と、急性と慢性の骨髄性白血病があります。

リンパ球性の白血病はリンパ球系の細胞が異常に分化・増殖したもの、骨髄性の白血病は骨髄性の細胞が異常に分化・増殖したものをいいます。

そして、急性の白血病は成熟していない若い未熟な白血球が増殖を繰り返すもので、慢性の白血病は未熟なものから成熟した細胞まですべてが増殖を繰り返すものです。

日本では約80%が骨髄性の白血病で、しかも約80%は急性の白血病です。

白血病の主な危険因子は、遺伝子異常放射線です。

では、白血病の予防や進行抑制に役立つ食材とは、どんなものがあるのでしょうか?

白血病に役立つ食材のベスト3は、「生姜」、「緑茶」、「うこんです。

生の生姜に多く含まれるジンゲロールは、動物実験ですが、炎症性サイトカインの遺伝子発現を阻害したり、DNA損傷関連の細胞周期を停止させたりして、リンパ球性白血病や骨髄性白血病の予防や進行抑制に役立ちます(中国/済南大学、2010;インド/中央薬物研究所、2014)。

また、生の生姜を加熱すると増えてくるショウガオールも、動物実験ですが、上のグラフに示すように、アポトーシス(細胞の自然死)を誘導して白血病の予防や進行抑制に役立ちます(中国/中国薬科大学、2013)。

但し、次の7つの野菜又は果物はアスピリンと同等、もしくはそれ以上の血液凝集抑制(血液サラサラ)作用があるため、血小板が減少して出血傾向を示す白血病には禁忌です。

その7つとは、生姜、ニンニク、ネギ、タマネギ、トマト、レモン、グレープフルーツです(中国/重慶大学、2019)。

緑茶に多く含まれる4種のカテキンのうち、最強のカテキンであるエピガロカテキンガレート(EGCG)も、動物実験で、アポトーシスを誘導して、リンパ球性白血病や慢性骨髄性白血病の予防や進行抑制に役立ちます(イラン/シャーレコード医科大学、2018;中国/セントラルサウス大学、2019)。

さらに、うこん(ターメリックともいう)に多く含まれるクルクミンも炎症性サイトカインの遺伝子を阻害して、急性リンパ球性白血病に対する予防や進行抑制に役立つため、化学療法剤の効果を高めるのに役立ちます(メキシコ/グアダラハラ大学、2016;イラン/マシュハド医科大学、2019)。

そのほか、モズクや昆布由来の「フコイダン」、にんにく油に含まれる「ジアリルジスルフィド(DADS)」なども白血病の予防や進行抑制に役立つようです。

なお、マイタケに多い「βグルカンのMDフラクション」は、肝がん、乳がん、肺がんでは症状改善効果が高いのですが、白血病、胃がん、脳腫瘍では効果があまりないようです(日本/神戸薬科大学、2002)。

生姜は白血病の予防や進行抑制に効果的なのですが、血液凝集抑制(血液サラサラ)作用も強いので、白血病の治療に際しては摂取を避けた方がよいと思います。

もちろん、ニンニク、ネギ、タマネギ、トマト、レモン、グレープフルーツも摂取を避けた方がよいです。

逆に、血液をサラサラにしたい人は、積極的に生姜、ニンニク、ネギ、タマネギ、トマト、レモン、グレープフルーツを食べるようにしてください。