乳がんを予防する食材とは?

日本人の死因第一位は悪性腫瘍(がん)で、死因全体のおよそ3割を占めています。

部位別には、男性は肺がん、女性は大腸がんで亡くなる人が最も多いのです。

罹り易さでは、男性は前立腺がん、女性は乳がんです。

先日、「粉末生姜緑茶」を愛用していただいているご婦人から、「生姜や緑茶で乳がんを予防できるのかしら?」というご質問を受けました。

そこで、今回、乳がんを予防する食材について、最近の論文を調査してみました。

そもそも、乳がんには、エストロゲン受容体が陽性(ER+)か陰性(ER-)か、②ヒト上皮増殖因子受容体2が陽性(HER2+)か陰性(HER2-)かで、増殖能力や再発に差があります。

これらのタイプによって、治療法は異なってきますが、一般的には外科的切除、化学療法、ホルモン療法、抗HER2療法、放射線療法などがあります。

一方、乳がんの生活習慣面でのリスク要因として、授乳期間がないか短い、ホルモン補充療法の経験、大量飲酒、糖尿病、肥満、深夜作業などがあり、若干、乳がん感受性遺伝子(BRCA)といった遺伝的リスク要因も係わってきます。

乳がんの予防として、乳がんの生活習慣面でのリスク要因を排除するほかに、食材による乳がんの予防が重要です。

イラストに示すメカニズムによって、天然の抗乳がん物質が、がん細胞の増殖や転移ないし血管新生などをアポトーシス(がん細胞の自滅)や細胞周期停止への誘導などでブロックし防いでくれます

乳がんは、マンモグラフィーなどによる早期発見も重要ですが、何と言っても予防がとても大切です。

乳がんを予防する食材としては、大きく分けて大豆、野菜(特にアブラナ科野菜)、果物、スパイス、キノコ、シリアルがあります(中国・中山大学、2017など)。

具体的には

・大豆(イソフラボン)‥イソフラボンを多くとる人はほとんどとらない人に比べ、乳がんの罹患率が25%有意に少ないというデータがあります(中国・華中科技大学、2014)。

・野菜のうち特にブロッコリー、カリフラワー、キャベツなどのアブラナ科野菜(イソチオシアネート、スルフォラファン)、緑茶(エピガロカテキンガレート)

・果物(ザクロ、柑橘類、リンゴ、ブドウ、マンゴー)

・スパイス(生姜、ニンニク、ターメリック、唐辛子、黒胡椒、コリアンダー、サフラン、ローズマリー、ワサビ)

・キノコ(アガリクス、舞茸、エノキタケ、ブナシメジ、椎茸)

・シリアル(トウモロコシ、大麦、小麦、玄米などのフレークやシリアル、但し砂糖や添加物のないものか少ないもの)

などです。

これらの食材に含まれる天然の抗がん物質は、アポトーシス(細胞の自滅)や細胞周期停止への誘導などによって、乳がん細胞の増殖や転移、血管新生を防ぐことで乳がんを予防することが、これまでの疫学調査や実験的研究で分かっています。

このように、生姜(ジンゲロール、ショウガオール)も緑茶(エピガロカテキンガレート)も乳がん予防効果があり、緑茶をよく飲む人はほとんど飲まない人に比べ、乳がん罹患率が22%有意に少ないというデータがあります(米国・ミネソタ大学、2006)

したがって、乳がんに罹りにくい体質になるために、普段からこれらの食材を意識してよく食べるようにしましょう。