【食医研クイズNo.2】認知症や要介護となるリスクを確実に減らす飲み物とは?

食医研クイズNo.2です。

厚労省の2015年1月の発表によると、認知症患者数は2012年の時点で約462万人で、 認知症の前段階とされる軽度認知障害(MCI)の人が約400万人、これを合わせると862万人となり、高齢者の約4人に1人が認知症あるいはその予備群ということになります。

そして、認知症になると、必然的に介護が必要な「要介護者」になるリスクが高くなり、2017年1月末において、要介護認定者は約453万人となっています。

そこで、問題です。

問題2.次のうち、認知症やその予備群ならびに要介護者になりにくくする飲み物はどれか?

①緑茶 ②ウーロン茶 ③紅茶 ④コーヒー

正解は、①緑茶です。

その根拠は、2014年に金沢大学が報告した石川県七尾市中島町での60歳以上の集団追跡(コホート)研究です。

GreenTea&CognitiveDecline

これによると、毎日緑茶を飲んでいる人は、ほとんど飲まない人に比べ、認知症やその予備群(MCI)になるリスクが0.32倍、すなわち約3分の1になります。

しかし、紅茶やコーヒーではこのようなリスクの減少はみられませんでした。

もう一つの根拠は、2012年に東北大学が報告した宮城県大崎市の65歳以上の集団追跡(コホート)研究です。

GreenTea&IncidentFunctinalDisability

これによると、緑茶を1日に3~4杯飲む人は、緑茶をほとんど飲まない人に比べ、要介護となるリスクが0.75倍、5杯以上飲む人は0.67倍となります。

しかし、ウーロン茶、紅茶、コーヒーではこのようなリスクの減少はみられませんでした。

その理由は、緑茶のみに含まれるエピガロカテキンガレート(EGCG)が血液脳関門を通過して、アルツハイマー型認知症(認知症全体の約68%を占める)の原因の一つとされるアミロイドβ(Aβ)の蓄積を抑え、Aβによる毒性から神経を保護するためと考えられます。

これまで緑茶を飲む習慣がなかった人は、ご自身のため、周囲の人のため、国のために、緑茶を1日に3~6杯飲む習慣をつけて、認知症やその予備群(MCI)ならびに要介護者となるリスクを下げるようにしてください。