生姜も緑茶も皮膚の抗老化(アンチエージング)に役立ちます!

【要旨】緑茶のエピガロカテキンガレートやエピカテキンガレートといったガレート基(ガロイル基)をもつカテキンの抗酸化力は強力で、皮下のヒアルロン酸の劣化を防いで、みずみずしい肌を保つのに役立ちます。また、ヒト毛乳頭細胞の増殖を促進する作用もあり、薄毛対策への効果も期待できます。一方、生姜の二大成分であるジンゲロールもショウガオールも、チロシナーゼという酵素の活性を抑えてシミができにくくするとともに、美白効果をもたらすそうです。ただし、これらは試験管内(in vitro)実験での成果ですので、ヒトで実際に効果があると断言することはできませんが、「生姜緑茶」は様々な健康効果が確認されていますので、試してみる価値はあると思います。

最近(2018)、韓国の成均(ソンギュングァン)大学校での試験管内(in vitro)実験で、緑茶中のエピガロカテキンガレート(EGCG)は皮膚の抗老化(anti-aging)に役立つことが明らかになりました。

具体的には、EGCGがヒアルロン酸分解酵素(ヒアルロニダーゼ)の発現を抑えて、ヒアルロン酸の劣化を防ぐことによって、水分保持力や水和力(水分と結合する作用)を高め、皮膚に潤いを与えるというものです。

なお、ヒアルロン酸は真皮に多く含まれ、ヒアルロン酸の多い皮膚は水分が十分保たれ、皮膚の表面も潤いますが、ヒアルロン酸の少ない皮膚では水分が少なくなり、肌の張りがなくなり、皮膚の表面も乾燥してしまいます。

そういえば、生姜緑茶を1日6杯、1カ月間飲み続けてもらった50歳女性のエピソードですが、化粧品店の美容部員の人に顔面の水分量を測ってもらったところ、以前に比べて保湿力が上がっていると言われ、自分でも肌がしっとりとして肌理がよくなったと感じるようになったそうです。

また、韓国の啓明(ケミョン)大学校でのマウスを用いた研究で、2%濃度の緑茶、紅茶、白茶(福建省産の弱発酵茶)をそれぞれ4か月間摂取し続けると、0.01%濃度のレチノイン酸とほぼ同等の抗シワ効果があったことを報告しています。

なお、レチノイン酸はビタミンAの約300倍の生理活性を持ち、米国ではシワやニキビの治療や皮膚の若返りの薬として使われています。

つまり、緑茶や紅茶、白茶に含まれるポリフェノールは皮膚の老化を決定づけるシワを防ぐ効果がありますので、できるだけ若い肌質を保ちたい方は、このようなお茶を飲み続けることをおすすめします。

さらに、韓国の国立ソウル大学校の研究で、緑茶のエピガロカテキンガレート(EGCG)にはヒト毛乳頭細胞の増殖を促進する作用があり、これにより毛髪の成長が促されるそうですので、薄毛が気になる人は、是非、緑茶を飲むようにしてください。

生姜にも皮膚の抗老化(アンチエージング)に効果があります。

台湾の中国医薬大学や韓国の国立ソウル大学の試験管内(in vitro)実験ですが、生姜のジンゲロールにも、ショウガオールにも、メラニンによるシミを防ぐ効果や美白効果があることを明らかにしています。

皮膚に紫外線があたると、メラノサイト(メラニン細胞)が刺激され、チロシナーゼという酵素の産生が活発になり、メラノサイトの中のチロシンと結合して黒色メラニンを過剰に産生して、シミを作ってしまいます。

しかし、生姜のショウガオールはMITFという転写因子の働きを抑制してチロシナーゼの遺伝子発現を抑え、チロシナーゼの活性を抑えてシミの発生を防ぎます。

一方、生姜のジンゲロールは用量依存的にチロシナーゼの活性を抑えてシミの発生を防ぐとともに、美白効果ももたらすそうです。

きれいな肌と豊かな頭髪を保ちたい方は、「生姜緑茶」習慣を是非、試してみてください。