【第57節】メタボの予防や改善に、ショウガはトップクラスの食材なり!

  美食や過食を続けると、肥満や脂質異常や糖尿病などの代謝性疾患へまっしぐらとなりますが、食事中にショウガを摂る習慣をつければ、これらの代謝性疾患の予防や改善に役立つことが動物実験で明らかになりました。
  オーストラリアのシドニー大学薬学部のNammi氏らによるラットを用いた研究(Basic Clin Pharmacol Toxicol 2009;104(5):366-73)では、①ふつうの食餌を与えた普通食群、②高脂肪の食餌を与えた高脂肪食群、③高脂肪食に100mg/kg体重/日のショウガ抽出物を与えた高脂肪食とショウガ0.1g/kg群、④高脂肪食に400mg/kg体重/日のショウガ抽出物を与えた高脂肪食とショウガ0.4g/kg群、⑤高脂肪食にインスリン抵抗性改善薬のロジグリタゾン(Rosiglitazone)を与えた高脂肪食と糖尿病薬群に、それぞれラットを割り付け、実験開始前と6週間後での体重、中性脂肪、総コレステロール、LDLコレステロール、空腹時血糖、インスリン抵抗性指標(HOMA-IR)などを調べました。ショウガによるメタボ予防効果
  体重は、上図左側のように、開始前に比べ、高脂肪食群では48%増になりますが、高脂肪食とショウガ抽出物0.1g/kg群では11%増に抑えられ、普通食群とほぼ同じ増加率でした。
  中性脂肪は、上図右側のように、高脂肪食群で196%増(2.96倍)となりましたが、高脂肪食とショウガ抽出物0.1g/kg群では開始前よりも低下し、13%減となりました。
  総コレステロールは、中図左側のように、普通食群や高脂肪食群では開始前に比べ、それぞれ17%増、46%増となりますが、高脂肪食とショウガ抽出物0.1g/kg群では、2%減となりました。
  LDLコレステロールも、中図右側のように、普通食群や高脂肪食群では開始前に比べ、それぞれ15%増、181%増(2.81倍)となりましたが、高脂肪食とショウガ抽出物0.1g/kg群では23%減となりました。
  空腹時血糖は、下図左側のように、高脂肪食群では開始前に比べ、73%増となりましたが、高脂肪食とショウガ抽出物0.1g/kg群では18%増に留まり、高脂肪食と糖尿病薬群では57%増となり、ショウガ抽出物は糖尿病薬よりも空腹時血糖を抑えることが分かりました。
  インスリン抵抗性指標(HOMA-IR)は、下図右側のように、高脂肪食群では開始前に比べ、252%増(3.52倍)となりましたが、高脂肪食とショウガ抽出物0.1g/kg群では100%増(2.0倍)、高脂肪食と糖尿病薬群では64%増となりました。ショウガのパワー(ためしてガッテン)
  以上より、肥満(内臓脂肪)が気になる人、中性脂肪や総コレステロールないしLDLコレステロールが高めの人、糖尿病が心配な人などは、日常の食事に安価で身近なショウガ(どちらかというと生ショウガよりも乾燥ショウガ)を取り入れれば、メタボの予防や改善にかなり効果的と考えられます。
  ショウガ摂取後、30分間くらい経ってからウォーキングなどの有酸素運動を行えば、ダイエット(減量)効果が高まり、より一層メタボの予防や改善に効果的と考えられます。
  ショウガは本当に凄い「健康パワー」を持っていますよね。