【第32節】しょうが(生姜)は花粉症の悪の根源、免疫グロブリンE(IgE)の産生も抑える!

  花粉症(pollinosis)やアレルギー性鼻炎(allergic rhinitis)などの即時型アレルギー(Ⅰ型アレルギー)の原因は、一言でいえば、「アレルギーを引き起こす抗原(allergen)に結合して悪さをする免疫グロブリンE(IgE)という抗体を多量に産生してしまうこと」です。
  したがって、何らかの方法でIgEが多量に産生されないようにすればよいわけです。
  Ⅰ型アレルギーの機序は、右図の真ん中のチャートのように、まず花粉やダニなどのアレルギー抗原が体内に侵入すると、抗原提示細胞(マクロファージ、樹状細胞)がその抗原を認識し、Ⅰ型ヘルパーT細胞よりもⅡ型ヘルパーT細胞を多くつくるようになります。
  Ⅱ型ヘルパーT細胞は主にインターロイキン-4(IL-4)という情報伝達物質を介してB細胞にIgEを多量につくるよう指示を出します。
  多量につくられたIgEが、粘膜などに多いマスト細胞(肥満細胞)表面で、新たに侵入してきた花粉と次々に結合すると、マスト細胞が活性化され、①ヒスタミン、②ロイコトリエン、③プロスタグランジンという化学伝達物質(ケミカルメディエーター)三兄弟を多量に放出し、花粉症の諸症状を引き起こすのです。
  【第31節】でお話し致しましたように、ショウガの主要成分の一つであるショウガオール(主に6-shogaol)はマスト細胞に作用して、ヒスタミン(くしゃみ、鼻水、かゆみ)、ロイコトリエン(鼻づまり)、プロスタグランジン(炎症の悪化、腫れ、熱感、痛み)といった花粉症の症状を緩和する働きをし、「日本薬局方」にもその記載があります。
  ところが、最近、ショウガオールではなく、ショウガのもう一つの主要成分であるジンゲロールが花粉症の悪の根源であるIgEの産生を抑えることが明らかになりました。
  フランス国立科学研究センター(CNRS)兼パリ第五大学医学部のAhui氏らによるマウスを用いた研究(Int Immunopharmacol 2008;8(12):1626-32)で、ジンゲロール(主に6-gingerol)は花粉やダニなどのアレルギー抗原が体内に侵入してきてもⅡ型ヘルパーT細胞が多くつくられないようにしていることが分かりました。
  つまり、ジンゲロールはⅠ型ヘルパーT細胞よりもⅡ型ヘルパーT細胞を多くつくるようになっているアレルギー体質の状態から、Ⅰ型ヘルパーT細胞とⅡ型ヘルパーT細胞のバランスがとれた通常体質の状態に戻す働きがあると考えられます。
  その証拠に、右図に示すように、ショウガを摂った場合には、摂らない場合に比べて、実験用アレルギー抗原(OVA抗原)に対する反応で、ショウガ摂取から3日後くらいで、2型ヘルパーT細胞から放出されるIL-4が100%→42%と58%抑制され、IgE産生量も100%→65%と35%抑制されます。
  さらに、花粉症などの即時型アレルギー反応の後に続いて起こる遅発型アレルギー反応である慢性アレルギー鼻炎(chronic allergic rhinitis)やアレルギー性喘息(allergic asthma)などにもジンゲロールが抑制的に働くことが分かっています。
  その証拠は、ショウガを摂った場合には、摂らない場合に比べて、遅発型アレルギー反応を活発にする役目のインターロイキン-5(IL-5)や好酸球(eosinophil)の産生量が少なくなっており、結果的に慢性的なアレルギー性炎症反応が抑えられると考えられます。
  これまでに、私自身を含め、12名のボランティアで花粉症の症状がショウガでかなり緩和されることを実際に確かめておりますので、程度の差こそあれ、花粉症の時期にショウガを上手にしっかり摂れば、花粉症の症状をだいぶ和らげることが可能です。
  やはり、ショウガのチカラは、調べれば調べるほど奥深いものがあり、ときどき「凄いなあ~!」と感嘆の声をあげてしまうほどです。
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