【第24節】”しょうがココア”で体全体の血行を良くして、代謝や免疫力を高め、冷えや肥満を防ぎましょう!

  日本人の体温(腋窩温)は生理学の教科書では36.9℃くらいとなっていますが、現代人は36.5℃くらいで、中には35℃台の、いわゆる「低体温」の子供や大人が増えているようです。
  このような「冷え」の状態は、体のエネルギー代謝や血行を悪くし、肥満や浮腫、あるいは凝りや痛みなどを引き起こしたり、免疫機能(病気に対する抵抗力)を低下させたりします。
  現代日本人の「冷え性」は、生来的というよりも、むしろ薄着などの「衣」、生食・冷食などの「食」、エアコン冷暖房などの「住」といった衣・食・住の習慣に起因すると考えられます。
  ニューヨーク州にあるコーネル大学医学部のDu Bois氏らの研究(JAMA 1921;77:352-5)によると、体温(核心温)が1度下がると、基礎代謝は10~13%低下してしまいます。
  ところで、”しょうが”のしぼり汁をココアに入れた”しょうがココア”には冷え性改善効果があるということをご存知でしょうか。
  ”しょうが”は主に体幹部(消化器系)の血行を促進させる効果や発汗作用などが知られています。
  一方、ココアには、フラボノール(flavanols)、一般的にはカテキン(catechin)とよばれる苦み・渋み成分のポリフェノールが多く含まれ、フラボノール(カテキン)は、右図のように、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートに分けられます。
  カリフォルニア大学栄養学部のSchroeter氏らの研究(PNAS 2006;103(4):1024-9)によって、ココアが末梢の毛細血管を拡張させ、四肢の血行をよくする作用が知られています。
  これはフラボノール(カテキン)が一酸化窒素(NO)を合成し、皮膚の毛細血管平滑筋細胞を弛緩させることで末梢血管を拡張させ、末梢血流を促進させるからです。
  ドイツ(デュセルドルフ)にあるハインリッヒ・ハイネ大学生物科学・分子生物学研究所のNeukams氏らの研究(Eur J Nutr 2007;46:53-6)では、健常成人女性10人にフラボノール(カテキン)329mgの入ったココア(100mL)を飲んでもらった際の皮膚血流量を経時的に測っています。
  その結果、ココアを飲むと、右図のように、皮膚血流量は約2時間後にピーク(約1.7倍)を示し、4時間後には元に戻ることが分かりました。
  このように、”しょうがココア”を飲む習慣は、”しょうが紅茶”と同様に、体全体の血行をよくすることで体温アップにつながり、冷え性の改善や肥満予防に役立つと思われます。
  では、体温が1度上がって基礎代謝が10~13%高まると実際には、どのくらいエネルギー消費量が増えるのでしょうか。
  たとえば、30~49歳の女性で体重60kgの人の基礎代謝は1,300kcal/日くらいですから、その10~13%は130~170kcalとなり、体温が1度アップすると、一日にコンビニおにぎり1個分くらい余分にエネルギーを消費するようになります。
  また、体重60kgの人が30分間ウォーキングすると、大体126kcal消費しますので、体温を1度アップすると、30~40分間のウォーキングとほぼ同じ量のエネルギーを消費します。
  もちろん、筋肉(骨格筋)は総エネルギー消費量の約60%を消費して、多量の熱を発生しますので、筋肉をつけて基礎代謝を上げることも、当然、冷え性の改善や肥満の防止につながります。
  なお、”しょうが(生姜)”の健康効果について、何かお分かりにならないことがございましたら、分かる範囲でお答えいたしますので、
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