【第1節】ショウガは漢方薬の70%近くに入っているすぐれモノ

  ショウガ(ginger)の学名はZingiber officinaleといい、これはサンスクリット(インドの古語)で「薬効のある角状のもの」といった意味です。
  ショウガの原産地はインド周辺の熱帯アジア地域で、日本には3世紀の弥生時代あたりに中国から伝わったようで、当時は「クレノハジカミ」とよばれていました。
  8世紀の平安時代になると、ショウガが栽培されるようになり、日本最古の医学書「医心方」にはショウガがかぜ薬としてよく用いられていたとの記述があります。
  中国の後漢(A.D.25~220)に張仲景によって著された漢方医学の原典「傷寒論」にはすでにショウガの保温効果や健胃(消化促進)効果などの薬効についての記載があります。
  また、明の時代に李時珍によって記された薬学書「本草綱目」(1578)には、右図の挿絵とともに、ショウガは百邪(種々の病気)を防御すると記されているとおり、ショウガの薬効スペクトルの広さには驚かされます。
  ショウガには100種以上の芳香性揮発成分と250種以上の刺激性辛味成分が含まれており、このような多種の成分の相互作用でショウガの様々な薬効が生まれるものと思われます。
  そのため、ショウガには、熱産生亢進、血行改善(冷え性改善)、抗血液凝固、強心、発汗・去痰、咳止め、消化促進、めまい、吐気・嘔吐止め(乗り物・つわり・化学療法など)、免疫力向上、抗微生物、抗潰瘍、解毒、解熱・鎮痛、関節炎、抗酸化、抗腫瘍、血中脂質改善などの効能が知られていますし、最近では抗メタボ効果や二日酔い予防効果の可能性まで示唆されています。
  そこで、このブログでは、学術研究論文を中心としたエビデンス(科学的根拠)に基づいたショウガの健康効果を読者の皆様に提供することで、一人でも多くの人がショウガの健康効果を享受し、健康で長生きできるよう願っております。